骨の強度が低下して、骨折しやすくなった状態です。
皮膚にシワやたるみができるのと同じく、
骨のエイジング(加齢)によるものです。
骨粗鬆症の初期では、腰背部痛、円背、亀背の様な症状を呈することは非常に稀です。
その為、無症状のまま進行し、ある日突然の骨折をきたします。
椎体骨折をきたすと、腰や背中が重だるく感じたり、痛みを伴うことがありますが、それでも2/3の方は骨折に気付きません。
骨粗鬆症の年代別有病率(2015年ガイドライン 4ページ)より
転倒して歩けなくなり、検査の結果始めて骨粗鬆症による大腿骨頚部骨折を起こしている事が判明する例が少なくありません。
症状として現れるのが高齢になってからのことが多いため、
「骨粗鬆症は高齢者の病気」と思われがちです。
しかし、女性の場合、閉経後早期に骨密度測定を行って初期の骨粗鬆症と診断される事が多くあります。
高齢化の進む日本では患者数が増加傾向にあり、総人口の10%が骨粗鬆症患者であるといわれており、現在も増え続けています。